2019年7月23日(火)三重県総合文化センター男女共同参画センター「フレンテみえ」多目的ホールにて、全国農薬安全指導者協議会三重県支部主催で開催され、三重県生協連からは理事の大野智香子氏が消費者の立場から、パネルディスカッションにパネリストとして参加しました。
内容 第一部 基調公演 「農薬とは何?」
第二部 意見発表 「GAPの取得に取り組んで」
第三部 パネルディスカッション 「食の安全安心と農薬の役割」
基調講演では、千葉大学名誉教授の本山直樹氏より「農薬とは何か?」という演題で、農薬について正しく理解するために、日本では農薬管理システムが機能していて安全である。むしろ、無農薬、有機栽培と謳っていても、代わりに使っているものから禁止農薬が検出されたという衝撃的なお話もありました。食品を選ぶときは、トレーサビリティ、農業生産工程管理(GAP)があると管理がきちんとしたものと判断できる等お話しされました。
第二部では、GAPの取得に取り組んだ事例報告を四日市農芸高等学校と明野高等学校より、発表がありました。GAPの取り組みは大変だったが、その活動を通して、自主性が芽生えたこと、農場がきれいになり作業効率も良くなったこと、東京三重テラスでの販売、地域の人たちとの関わりを強めコラボ商品の開発など、将来が楽しみな発表が行われました。
第三部「食の安全安心と農薬の役割」と題したパネルディスカッションでは、コーディネーターに三重県農業研究所の後藤健治所長が登壇、パネリストに本山直樹教授、土夢パワーファーム取締役社長中山秀央氏、三重県生活協同組合連合会理事大野智香子氏、四日市農芸高等学校教諭上田圭祐氏、三重県中央農業改良普及センター主幹鈴木啓史氏の5名が登壇し、会場からの質問を交えてパネルディスカッションが行われました。その中で、GAPの取り組みの大切さや、若い人たちへの期待。また農薬について、農薬をいつ何をどこに使用したか明確に明記したものが安心であり、正しく理解することが大切だということが分かったパネルディスカッションでした。