2019年6月1日(土)10:30~12:30、三重県教育文化会館・第5会議室で、2019年ハート平和行進キックオフ学習会「知ろう、つなごう、平和のバトン」を開催しました。この企画は、2019年ハート平和行進実行委員会(三重県生協連、三重県原爆被災者の会、2019年原水爆禁止国民平和大行進三重県実行委員会)が、戦争と核兵器のない平和な社会づくりにむけた取り組みとして毎年6月14日に開催される「ハート平和行進」のキックオフにしています。当日は、主催団体などから41名が参加されました。
オープニングは、三重県立久居農林高等学校の生徒たちが作成されたDVD「つなぐ-記憶のバトン」を上映しました。生徒たちが校内の片隅にぽっかり空いた穴に関心を持つところから始まり調査や聞き取りをすすめる中で戦時中の防空壕だったことをつきとめます。戦争や空襲被害の体験談を聴いたり、戦争展などに足を運び調査をしていく中で、平和の大切さと戦争を過去の出来事としてはいけないことに気づき、戦争の記憶を次の世代へとつなげていくことが8分間の動画に凝縮されていました。
講演は、三重と第五福竜丸の縁をテーマに都立第五福竜丸展示館主任学芸員・公益財団法人第五福竜丸平和協会事務局長の安田和也氏にお話ししていただきました。水爆実験によって被害を受けた第五福竜丸事件の実相~三重県と第五福竜丸との関わり~第五福竜丸が語る平和の願いを、丁寧に分かりやすく教えていただきました。
また、2019年原水爆禁止国民平和大行進・全国通し行進者の山口逸郎氏(87歳)を東京からお迎えし、「国民平和大行進がつなぐ平和の願い~国民平和大行進にむけて勇気と元気と情熱を~」と題し、ご講演をいただきました。映画作家として制作された作品のご紹介などをお聴きしました。6月8日から三重県内での国民平和大行進が始まります。山口さんは、88歳までは通し行進者として歩くと力強く語られました。その原動力は、被爆者の方々が前を歩いているからだと!だから頑張れると。山口さんは、今年、三重県を通る和歌山~広島コースを歩かれます。平和を願う三重県民の想いを山口さんに託して三重県から奈良県へとバトンをつないでいきましょう。
最後は、主催者団体によるリレートーク「つなぐバトン」です。三重県原爆被災者の会・山口会長からは「ヒバクシャ国際署名」への願い、2019年原水爆禁止世界大会三重県実行委員会・田中事務局長からは三重県に飛来したオスプレイと、それにかかわる問題を、三重県生協連平和活動委員会・林委員長からは沖縄戦跡・基地めぐりに参加し、沖縄戦の実相や基地問題のことを知り、学び、三重県にいながら私たちにできることを委員会で考えたことや具体的な行動計画が報告されました。
参加された方々からも、知ることの大切さや、多くの方々に平和を考える機会を持ってほしいといった感想、若い世代の参加へと(バトンを)つなげていくことの大切さなどがが寄せられました。